健康経営
メッセージ
私たちは、役職員一人ひとりが企業の成長や地域の持続的な発展を支える大切な財産であると考え、従業員の健康保持・増進をめざす「健康経営」を重要な経営課題と位置づけています。そのために、「役職員と企業の共成長」「Health&Well-being」「組織のパフォーマンスの最大化」の実現に向けた推進体制を整備し、従業員が心身ともに健康で働きやすい環境づくりをめざす多様な施策を展開してきました。
こうした活動が評価され、直近では、2年連続で「健康経営銘柄」に選定いただきました。また、年1回実施するエンゲージメント調査においても、役職員の健康意識が着実に高まっていることを確認しています。
今後も、地域に根差す総合金融グループとして、「健康経営」のさらなる高度化に取り組むことで、地域やお客さま、株主さま、役職員とその家族、そして、地域の将来を担う未来世代を含め、すべてのステークホルダーの幸福度を高めていきたいと思います。そして、こうした活動の積み重ねを通じて、地域とともに、より良い豊かな未来を築いてまいります。
健康経営推進責任者
取締役 八木 稔(静岡銀行 頭取)
健康経営の推進について
健康経営宣言
- しずおかフィナンシャルグループでは、基本理念「地域とともに夢と豊かさを広げます。」のもと、地域の総合金融グループとして、質の高い金融サービスの提供を通じて、地域、お客さま、従業員、株主の夢と豊かさの実現を応援します。
- 基本理念実現のためには、従業員一人ひとりが心身ともに健康で生き生きと働き、個々の能力を最大限に発揮し成長を続けていくことが重要です。
- 従業員は最も大切な経営資源の一つであり、従業員の健康は、従業員本人や家族だけでなくしずおかフィナンシャルグループでにとっても大切な財産です。
- こうした認識のもと、しずおかフィナンシャルグループでは、従業員の健康保持・増進を重要な経営課題と位置づけ、働きやすい環境づくりや従業員による健康づくりへの支援に積極的に取り組む「健康経営」を推進します。
推進体制
推進体制を明確化するとともに、戦略マップの策定・実践、KPIの設定により実効性を高めます。
戦略マップ
数値目標・実績
| 戦略マップ項目 | 項目名 | 実績値 | 目標 | 実績値 | 目標 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2023 年度 |
2024 年度 |
2024 年度 |
2027 年度 |
||
| 社会・総合的健康 | 健康アプリダウンロード率 | 69.0% | 85.0% | 78.0% | 90.0% |
| からだの健康 | 定期健康診断後の二次検査受診率 | 82.0% | 80.0% | 84.7% | 85.0% |
| こころの健康 | ストレスチェック受検率 | 95.5% | 98.0% | 95.5% | 100.0% |
| 項目名 | 実績値 | ||
|---|---|---|---|
| 2022 年度 |
2023 年度 |
2024 年度 |
|
| 健康マスター検定合格者数 | 119人 | 71人 | 58人 |
| 衛生管理者資格保有者 | 285人 | 296人 | 282人 |
| ウォーキングキャンペーン参加率 | 20.0% | 22.6% | 41.2% |
| 運動習慣者比率 | 18.4% | 20.1% | 20.4% |
| 飲酒習慣者率 | 14.2% | 15.2% | 18.2% |
| 定期健康診断受診率 | 100.0% | 100.0% | 100.0% |
| アブセンティーイズム (傷病による休職者)※1 | 57人 | 72人 | 94人 |
| 適正体重維持者率 | 68.6% | 68.5% | 69.0% |
| 喫煙率 | 13.3% | 13.4% | 13.3% |
| 特定保健指導実施率 | 80.0% | 80.4% | 84.0% |
| 睡眠により十分な休養が取れている率 | 71.7% | 70.3% | 69.7% |
| 女性の健康課題関連サービス利用者数 | - | 1,418名 | 2,457名 |
| 月間総労働時間 (静岡銀行) | 171時間 | 171時間 | 172時間 |
| 年次有給休暇取得率 (静岡銀行) | 13.9日 | 13.7日 | 13.5日 |
| プレゼンティーイズム損失割合 (静岡銀行)※2 | 82万円 | 18.8% | 18.3% |
| 高ストレス者率※3 | 6.2% | 12.1% | 12.3% |
| ハイ リスク者の管理:血圧 (高血圧のうち治療中率) |
82.3% | 84.7% | 82.9% |
| エンゲージメント※4 | 3.76pt | 3.81pt | 3.81pt |
※1:勤怠システムによる全休業員の申請を基に、傷病により新たに休職した従業員数を集計。
※2:SPQ(Single-Item Presenteeism Question 東大1項目版)により測定。(3,128名、サーベイ回答率74.6%、2022年度までは損失額を測定)
※3:2023年度調査ツール(基準)の変更あり
※4:エンゲージメント調査「仕事での充実感」「仕事への適応感」「職場への満足感」「上司への満足度」「会社へのロイヤルティ」の5要素の平均を総合満足度として捉え測定。(6,069名、サーベイ回答率92.5%)
うぇるはぴプログラム
健康増進につながる行動等により健康アプリ内で付与されたポイントをカフェテリアプランにおいて福利厚生に利用できる仕組みとすることで、自律的な健康づくりを後押ししています。
本プログラムによる投資効果を検証した結果、プレゼンティーイズム損失割合はアプリ非利用者18.21%に対し、利用者17.85%となりました(投資額約0.9億円、生産性向上効果約1.2億円と試算)。
仕事と介護の両立支援
「介護離職ゼロ」を目指し、従業員の介護発生の状況・可能性について、ショートサーベイや1on1ミーティング、人事相談室による臨店等により定期的な把握と個別相談の充実に取組んでいます。
把握した従業員の課題に基づき、特別休暇制度を拡充するなど、制度面においても仕事と介護の両立を支援しています。
労使対話
労使が協調し、より良い組織づくりを共同で行っています。安全衛生やワークライフバランスなどの健康課題の共有や施策の実施における役割分担に関する協議など定期的に話し合いを行うほか、組合が主催するスポーツフェスタや従業員参加型のイベント等により、コミュニケーションの活性化や一体感の醸成を図っています。
人権尊重へのコミットメント
しずおかフィナンシャルグループでは、「国際人権章典」および「労働における基本的原則及び権利に関する国際労働機関(ILO)宣言」の基本原則を支持し、従業員の結社の自由や団体交渉権をはじめとする労働者の基本的な権利を尊重し、保障します。労働基準法や労使協定に基づき、児童労働、強制労働、長時間労働、過重労働などの人権侵害を一切禁止します。
また、最低賃金を確保するとともに、法定基準を上回る生活賃金の支給に努め、同一労働同一賃金の原則を厳守した公正な報酬体系を提供します。
労働安全衛生マネジメント
しずおかフィナンシャルグループでは、労働災害の未然防止や従業員の健康増進、快適な職場環境形成の 促進を図るため、厚生労働省「労働安全衛生マネジメントシステム(OSHMS)に関する指針」に準じたマネジメントシステムを運用しています。
各事業所では、毎月、労使の代表者が参加する「衛生委員会」にて、労働安全・保健衛生活動についての 報告・審議を行い、職場の衛生管理者・衛生担当者を通じて活動の浸透を図っています。
また、自動車を利用する従業員に対して、「交通事故ゼロ運動」を実施するなど、交通安全の意識向上を図っています。
パートナーシップ構築宣言
サプライチェーン全体での共存共栄の推進に向けて、健康経営の取り組みについて取引先との意見交換やセミナーの開催等を通じてノウハウを提供し、普及拡大に取り組んでいます。
取引先への「健康経営」推進ガイドライン
事業の大切なパートナーである取引先の皆さまとの相互理解と信頼関係に基づく持続可能なサプライチェーンを構築するため、遵守・励行をお願いしたいことや推奨する事項として、以下のとおりお示しします。取引先の皆さまにおかれましては、ご理解とご協力をお願いいたします。
<遵守事項>
- 労働安全衛生法等 法令の遵守
<推奨事項>
- 受動喫煙防止に向けた対策の実施
- 過重労働防止のための体制整備
- メンタルヘルスの相談窓口設置および社員への周知
- 労働安全衛生マネジメントシステム(ISO45001等)の導入
- 健康経営優良法人の認定、または自治体等による健康経営の表彰制度の取得
- 育児や介護などのワークライフバランスに関する表彰・認定の取得