人的資本経営への取組み
「人的資本経営」をテーマにした対談の開催
人的資本経営の第一人者である伊藤邦雄氏(一橋大学CFO教育研究センター長)とピョートル・フェリクス・グジバチ氏(プロノイア・グループCEO)をお招きし、しずおかフィナンシャルグループの人的資本経営をテーマに、しずおかフィナンシャルグループ人的資本経営委員会議長(静岡銀行頭取)の八木稔と対談を実施しました。
DE&I
(ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン)
の浸透
役職員一人ひとりの多様な背景やキャリア、価値観を認め合い、掛け合わせることで、これまでにない発想や新感覚を生み出す
「DE&I」を一層促進し、地域社会の発展とグループの持続的成長、企業価値の向上につなげます。
人財の多様化
従来から取り組んでいる女性の活躍推進や障がい者の雇用拡大のほか、ベテラン人財の活躍推進、キャリア採用・外国人や留学生等のグローバル採用に加え、他社からの副業の受入、専門性の高いプロ人財、スポーツ&アート採用(パラアスリート採用)、高卒採用の再開等、多様な知見・経験を有する人財を積極的に受け入れています。
多様性を広げる取り組み
- キャリア採用
- グローバル採用
- 副業者の受入
- ベテラン人財の活躍推進
- アルムナイネットワークの活用
地域の雇用を広げる取り組み
- スポーツ&アート採用
(2022年5名、2023年2名、2025年1名が入社) - パラアスリートの支援
- 高卒採用(2023年9名、2024年5名、2025年5名が入社)
女性活躍推進への取り組み
女性の活躍を推進するため、指導的地位(課長級以上の役職者)にある女性比率について「2027年3月末までに27%以上」・「2031年3月末までに40%以上」を目指すとともに、女性のキャリア開発・マネジメントを担う人財の育成に力を入れ、積極的な配置・登用に取り組んでいます。
指導的立ち位置にある女性比率(%)
グループ全体の女性役員数(人)
社外役員と執行役員含む
新入社員における女性比率 (%)
2025年4月
従業員全体における女性比率 (%)
2024年度末
平均勤続年数(年)
女性役員の比率
一般社団法人日本経済団体連合会が推進する「2030年までに役員に占める女性比率を30%以上にする」ことを目指す「2030年30%へのチャレンジ」に賛同しています。
(株)しずおかフィナンシャルグループにおける女性役員は社外取締役に2名が就任しています。グループ会社においても、代表取締役に1名が就任しているほか、取締役、執行役員には15名が就任しています(2025年6月時点)。
男性育休取得率100%達成
2021年10月、育児関連施策を「いくさぽプログラム」と総称し各種制度を新設・拡充しました。
このほか、男性の家事参画を後押しする料理・育児等のセミナーの開催や育児・介護休業法改定にともなう研修を全マネージャー層向けに実施しました。2025年度改正にあたっては、より一層性差なく育児や介護へ参画できるよう制度改定します。
人的資本経営委員会の設置
2022年10月、しずおかフィナンシャルグループにおける人的資本経営の実現に向け、「人的資本経営委員会」を設置しました。その下部組織として、3つのワーキンググループを設置し、しずおかフィナンシャルグループにおける人的資本経営の実現に向け、経営戦略に連動した人的戦略の方針や施策をグループ横断的に議論しています。
人権尊重に向けた取り組み
しずおかフィナンシャルグループでは、人権尊重に対する責任の高まりなど企業の社会的責任について認識を深めるため、役職員への継続的な教育を実施しています。
■主な取り組み
| 人権啓発教育の強化(階層別研修の充実) | 新入社員研修や階層別研修などで、役職員一人ひとりが人権方針や人権問題を正しく理解し、一層認識を深めるようなカリキュラムを取り込んでいます。 |
|---|---|
| ハラスメント勉強会の開催 | ハラスメントの根絶に向けた対応を強化するため、全マネージャー向けの研修や、職場単位の勉強会を通じて、上司・部下が相互の意識のギャップ等について議論し、良好な職場環境の構築やコミュニケーションの向上を図っています。 |
| オープンカレッジの開催 | オープンカレッジにおける人権啓発に関するセミナーを定期的に開催しています。 |
| Eラーニングの実施 | 人権に関する基礎知識の習得や、企業に求められる人権尊重などを再確認するためのEラーニングを実施しています。 |
| 研修動画の視聴 | 様々な研修動画の視聴を通じて、役職員の人権尊重に関する理解度向上に努めています。 |
障がい者の活躍支援
障がい者がやりがいや働きがい等を感じながら、安心して働くことのできる就労環境を整備し、社会への参画を積極的に支援することを目的として、2019年10月にしずぎんハートフルを設立しました。2025年6月時点の障がい者雇用率(グループ合算)は2.57%と法定雇用率(2.5%)を上回っています。また、障がい者の活躍推進に取り組む国際イニシアチブ「The Valuable 500」の考え方に賛同し、国内の地方銀行で初めて同イニシアチブに加盟しました。

ワークスタイル・イノベーション
全役職員の一層の柔軟な働き方を実現するため、2019年 8月から取り組みを開始したワークスタイル・イノベーションを発展的に推進し、フルフレックスタイム制のほか、転居転勤や職務
区分を選択できるライフスタイルセレクト制度を導入しました。
また、2021年度は観光庁「新たな旅のスタイル促進事業」の モデル企業として、ワーケーションの実証実験に参加しました。
〈ワークスタイル・イノベーションの関連制度〉
- フルフレックスタイム制
- ライフスタイルセレクト制度(転居転勤の有無、職務区分の変更の有無)
- グループ内外における副業の推進
- 在宅勤務・サテライト勤務
- ベテラン人財の活躍推進
- 学び直し等のための休職・勤務措置制度
- 海外赴任にともなう配偶者休職制度
- ドレスコード廃止
健康経営の推進
しずおかフィナンシャルグループでは、従業員の健康保持・増進を重要な経営課題と位置づけ、働きやすい環境づくりや従業員による健康づくりへの支援に積極的に取り組む「健康経営」を推進しております。