「測る」ことから変えられる未来
GHG排出量算定ツールしずおかGXサポートの
取り組み

静岡銀行では、静岡県の2030年温室効果ガス(GHG)削減目標を受け、
目標達成のカギとなるGHG排出量可視化ツール「しずおかGXサポート」を無償で提供しています。
今回、ツールを導入した株式会社石川工業所の石川社長にお話を伺い、
しずおかGXサポートの効果実感や脱炭素経営の今後についてお話を伺いました。
「しずおかGXサポート」とは?
社会全体にとって深刻な問題である
地球温暖化。GHG削減の第一歩として、
お客さま自身の温室効果ガス排出量の
算定をサポートする専用ツール
「しずおかGXサポート」を
開発・提供し、
持続可能な未来への取り組みを
サポートしています。

REPORT
PROFILE

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石川 光彦氏
株式会社石川工業所
代表取締役社長

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池島 直樹
静岡銀行
コーポレートサポート部
課長
特別対談
導入メリット、地域連携…「測る」ことから
変えられる未来

なぜ今、脱炭素経営に至ったのか―その背景と課題感とは
そもそもの始まりはやっぱり、社会の要請とそれにともなう意識の変化ですよね。SDGs、カーボンニュートラルといった環境問題が叫ばれる中、いちばんの起点は目に見えて実感する温暖化。このままではまずい。うちとしても何かできることを始めなければという意識のもと、新設する工場には太陽光発電を取り付けて、再生可能エネルギーに切り替えていったんです。そういった取り組みは徐々に進めてはいたものの、いかんせん、自社でどれだけの温室効果ガスが排出されているのか知る術がなかったんですよね。
そんな中、我々としてもちょうど「しずおかGXサポート」をリリースしたタイミングでご提案に伺ったんですよね。
そうですね。まさに今、というタイミングでした。すぐに始めてみたいとお伝えして、導入を即決したんです。
危機感は持ちつつも、知る術がなかった。
そこにツールの提案があったんです。

地域企業への無償提供、
その意義ともたらす効果
静岡銀行としても、社会価値の創造と企業価値の向上の両立を目指し、社会インパクト指標として、静岡県のGHG排出量削減目標と同じ目標を掲げて脱炭素化支援に関する取り組みを実践しているのですが、活動する中で、お客さまからは、「何から始めたらいいのかわからない」という声が多く聞かれておりました。それなら、まずは“測る”ところから始めていただくことが肝要であると考え、ツールの開発に至ったんです。
無償で提供していただいている、という部分もかなり大きな意味がありますよね。
「何から始めていいかわからない」の声に
まずは“測る”ことをご提案したかった。

ええ。おっしゃる通りです。脱炭素経営の取り組みは、一般的にダイエットに例えられています。まずは自身の体重、つまりGHG排出量を測らなければ、目標設定も、そのための適切な活動もできません。脱炭素経営を始めるには、まずはお客さまがご自身で排出量を「測る」ことが第一と考えていましたので、その参入障壁をできるだけ下げたかったという思いがありました。
実際に導入して排出量を算定し、可視化したことで、まずは驚きがありました。「こんなに出ているのか」という。漠然と排出しているだろうな、というイメージは持っていましたけど、それが実際に数値として表されるか、そうでないかはインパクトが全然違いました。
そうおっしゃってくださるお客さまが非常に多いです。そのために無償で提供、ということは大きな特徴の一つですし、結果的に現在多くのお客さまにご利用いただけているんじゃないかと思っています。
時期的にも、社内的な取り組みが始まったばかりのタイミングだったので本当にスムーズでした。ただし、可視化されたことは大きな一歩ですが、現実問題それだけだと何か具体的なアクションを起こしたことにはならないですからね。そこから何をしたら減らせるのか、次の一手をどうするかが重要じゃないかなと思っています。
可視化された数字には正直、驚きました。ただし、重要なのは“測る”のその先。


“測る”の先の“減らす”へ―
今後のアクションと展望
石川社長がおっしゃる通り、数値の可視化はファーストステップに過ぎません。測ることが目的なのではなく「減らす」ことが目的ですので、算定後には当行から省エネ診断というのを紹介させていただきましたよね。国から指定を受けているエネルギー診断士が工場の全工程をチェックして、省エネが見込めるポイントがまだ他にあるかを検査させていただきました。
そこで例えばコンプレッサーのエアー漏れだとか、LEDへ切り替え可能な照明を指摘してもらいました。各工程や機器別の排出量算定なども今後は要請が高まっていくと思いますから、できるところから少しずつ省エネに取り組んで、GHG削減に向けた具体的なアクションがスタートしたところです。
それから、具体的な動きとしてはSBT認証の取得ですね。SBTは、企業が設定するGHG排出削減目標の指標のひとつとなる国際的なイニシアチブです。認定基準を満たすように温室効果ガスの削減目標を設定し、SBT認証を受けることができれば、企業価値の向上にもつながります。
サステナブルな企業となるために、
これからも伴走支援を。

そうですね。その中で海外送金や申請書の手続きなどかなり煩雑な部分もあり、そういったプロセスを代行して全面的にフォローしていただいているので、かなり助かっています。
認証取得にともなって具体的な削減プランも立てています。これから実績値を踏まえ計画のモニタリングを行う中で、古い機器を刷新したり、省エネの取り組みを増やして、目標達成にむけて取り組んでいかなければいけませんよね。そうしたシーンでは、銀行としてのバックアップも重要になりますから、目標達成のために、引き続き伴走支援を続けていきます。

SUMMARY
地域に永く愛され、地域のモノづくりを支える企業だからこそ向き合っていかなければならない
GHG排出量削減。今回、「しずおかGXサポート」の導入によって改めて
その意識と企業としてのビジョンが鮮明になったように思います。
しずおかフィナンシャルグループでは、今後もGHG排出量削減をとおして、
地域の企業価値を高める取り組みの支援を続けてまいります。